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「プルミエール誌 6月号」

 フランスの映画雑誌「プルミエール誌」は、所謂、スター中心ではなく、一般的な映画雑誌と言えましょう。
高踏的な「カイエ・デュ・シネマ」とは一線を画し、もっと対象を広げております。
発行部数は30万部で、フランスで一番の映画雑誌です。
この雑誌に「カンヌ映画祭2008」のフランス映画について寄稿いたしました。
日本、ロシア、アメリカのジャーナリストに感想を求めたものです。



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翻訳

プルミエール 2008年6月号  カンヌ映画祭特集
113ページ 「ホカ外から見たカンヌ映画祭」

外国プレスはフランス出品作品に対し、「カンヌ映画祭は毎年同じ」とする嗜好はもたない。本誌「プルミエール」は、世界の異なる大陸の3人の有力なジャーナリストを選び、フランスのコンペ作品について、彼らの意見を求めた。そして、その結果は次号、2008年7月号に掲載する。


外国プレスジャーナリストの紹介

中川洋吉

66才 東京新聞
1977年以来、カンヌ映画祭の常連
彼はカンヌ映画祭で一番格の高い白のプレスカードを永年所持。
フェスティヴァル・パレス近くの小さなホテルで、この期間中の法外な高料金(2ッ星で一泊38000円)を甘受せざるを得なかった。その宿で彼は一日6時間の睡眠をとる。(これは新記録 − 寝過ぎとの言外の意味が含まれている − 訳者註)
昨年、コンペに出品されたフランス映画の中での彼のお気に入りは「潜水服は蝶の夢を見る」で、その理由として「困難の中でも生きる努力をする使命感」が良く描かれているとのこと。彼はクリストフ・オノレ監督の「シャンソン・ダムール」をアイディアが凡庸と買っていない。
好きな映画作家はクロード・ソテ、ベルトラン・タヴェルニエ、そして、コスタ・ガブラスだ。
彼にとり、幻のパルムドールは1986年のアラン・カヴァリエ監督作品「テレーズ」と1988年のドキュメンタリー作品、マルセル・オフュルス監督がナチス戦犯クラウス・バルビーに迫った「オテル・テルミニュス」である。
彼のカンヌでの最高の思い出は、ジョン・ヒューストン監督作品「ザ・デット『ダブリン市民より』」の記者会見に出席し、身近に彼の言葉を耳にしたことである。
ショーン・ペン審査委員長への一言:「イントウ・ザ・ワイルド」が彼の最高傑作。